吉田捕手の「内川化」

今年のマリーンズは早くも石垣島キャンプを打ち上げて、練習試合に突入していますが、連日藤原、安田、平沢ら期待の若手選手の動向が報道されています。
ネット上では、他球団のファンから「ロッテは楽しみな若手が多くて羨ましい」なんて声も聞かれます。
数年前には考えられなかったことで、嬉しい限りですね。

そんな中、もはや若手とは言えない吉田裕太捕手がホークスの内川選手そっくりの打撃フォームになったと密かな?話題となっています。
立正大からドラフト2位で期待されて入団した彼も、もう6年目、田村捕手にはすっかり差をつけられてしまいました。
昨年は僅か8試合の出場に留まっていますから、心中かなり焦りもあることと思います。

ただ、これまで結果が出ていない以上、何かを変えなければならないわけで、「内川化」は藁にもすがる必死の思いで取り組んだものなのでしょう。

かなり古い話ですが、私は80年代に阪急ブレーブスの主力打者として活躍された松永浩美さんのことを思い出しました。
彼は育成制度などなかった時代に練習生として入団し、史上最強のスイッチヒッターと呼ばれるまでになった生粋の叩き上げですが、彼の一軍デビュー時は、ブレーブスの先輩スラッガーだった加藤英司さんに瓜二つの打ち方をしていました。
加藤さんは体を折りたたむような独特のフォームをされていましたから、真似るのにもかなりの修練が必要だったのではないでしょうか?
加藤さんとともに黄金期のブレーブスを支えた山田久志さんが、松永さんを評して「打てる選手のフォームには必ず優れた点があり、似たタイプの一流打者を真似てみるのは充分試す価値のあること」と語っていらしたのを覚えています。

単に真似れば良いというものでもないでしょうが、プロでの生き残りを賭けたチャレンジに取り組んでいる吉田捕手のことは応援したいですね。
6年目のブレークを期待したいと思います。

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