7月13日に東京ドームで開幕した第90回都市対抗野球大会、千葉市代表のJFE東日本は14日の第3試合に登場、いきなり昨年の覇者、大阪市の大阪ガスと対戦です。
大阪ガスは昨年の優勝チームであるとともに、2回戦で君津市のかずさマジックを破った相手でもあります。
今年は惜しくも予選敗退となったかずさマジックですが、橘投手と松本外野手の2名が補強選手としてJFEのメンバーに加わっています。
同じ県勢として、ぜひ昨年のリベンジを果たしたいところですね。
試合は、序盤からJFE本田、大阪ガス阪本両先発投手が好投。1点が遠い展開となります。
特にJFEの本田投手、いかにも無理のなさそうなフォームから腕の振りが速く、ストレート・変化球ともに制球も抜群でした。
私は彼の投球を見たのは初めてですが、正直「こんないい投手がJFEにいたのか」と思いました。首都大学リーグ2部の武蔵大から入社したまだ24歳の若手だそうですから、充分ドラフト候補に成り得る逸材だと思います。
そして試合は中盤から後半になっても、両チーム無得点で進んでいきます。
JFEがやや押し気味でしたが、あわやタイムリーかと思われたヒットも外野手の好返球でホームタッチアウトの場面が2回あり、大阪ガスもさすがに昨年の覇者らしい守備の堅さを見せつけます。
JFEも本田投手に代わって6回から登板の補強の橘投手、9回から登板の元ベイスターズの須田投手がスキを見せず、延長11回を終わっても両チーム無得点。
いよいよタイブレークに突入という展開です。
無死一二塁から攻撃の延長12回表、まず大阪ガスが犠飛とタイムリーで2点を先制。
しかしその裏、やはり無死一二塁から今川選手の死球で無死満塁としたJFE。
途中出場の鳥巣選手のタイムリーで追いつくと、最後は松本選手に代わって出場していた中澤選手の右前打で白熱のゲームにケリをつけました。
JFE東日本野球部、三塁側を埋めた多くの社員達の期待に見事に応えましたね。
両チームの応援合戦を含め、3時間19分がとても短く感じられた好ゲームだったと思います。延長14回を戦って四死球は両チーム合わせてたったの5個。
引き締まった素晴らしい投手戦でした。
JFEには無念の予選敗退となったかずさマジックの分まで、千葉の代表としての健闘を期待したいと思います。