晩秋を彩る学生野球の祭典、明治神宮野球大会が3日目を迎えています。
千葉大学野球リーグを僅差で勝ち抜き、横浜市長杯争奪戦でも見事優勝、関東五連盟第一代表として堂々の出場の中央学院大、シードされて今日の準々決勝から登場。
相手は京滋リーグの佛教大、昨年の沢村賞、ドラゴンズの大野投手を輩出した学校ですね。
関東と関西の第一代表同士の対戦、競り合いが予想されましたが、思わぬ一方的な展開になりましたね。
初回から相手先発の木下投手を捉えた中学大、ランナーを溜めて四番の嘉数(かかず)選手の左中間スタンドに叩き込む豪快な一発で3点先制。
やや細身の華奢に見える体形ですが、バット一閃、見事なフルスイングでした。
ちなみになかなかの難読苗字の彼ですが、沖縄興南高校出身、沖縄では結構ある苗字のようです。
2回にも打線がつながった中学大、またまたランナーを置いて嘉数選手がタイムリー、あわせて4打点の大活躍です。
そして下位打線にも連打が出て計4点、序盤で試合を決めてしまいました。
打線では嘉数選手だけでなく、トップの山田選手の巧打のチャンスメークも目を引きました。
また5番を打っていた背番号21の渡会選手、もしかしたらと思いましたが、やはり中学大出身の初のプロ選手、渡会博文さんの息子さんのようです。
お父さんは90年代のスワローズの右の代打の切り札でしたが、息子さんは左打ちですね。
お父さんの活躍した神宮球場でのプレー、本人も感慨があったことと思います。
そして守る方では、先発の古田島投手、初回こそ佛教大トップの武田選手の三塁打から内野ゴロの間に1点を失いますが、以後はほとんどスキを見せることはありませんでした。
ややアーム式の投法ですが、上から振り下ろす直球はなかなか重そうです。
球速は140K前後でしたが、(スタンドからではカーブかフォークかわかりませんでしたが)大きく縦に割れるボールと、おそらくスライダーだと思いますが小さな曲がりの変化球を組み合わせた老練な投球でした。
結局序盤にあげた7点を古田島投手が守って、8回裏二死で降雨コールド。
中学大、9回まで試合をすることはできませんでしたが、7-1での完勝といっていいと思います。
そして次戦は明後日24日。
嘉数、渡会、古田島といった主力どころはいずれも4年生。学生生活の最後にたどり着いた神宮の舞台です。
準決勝の相手は東都リーグの国学院大、もちろん戦国東都を勝ち抜いているのだから強いのでしょうけど、駒沢、青学、東洋といった何度も日本一になっている強豪とは違って、少なくとも名前負けはしないかな?という感じはしますね。
今年の大会は花巻東のスーパー1年生、佐々木君など高校の部ばかりが話題になっていますが、中学大ナインが千葉県初の大学日本一を成し遂げ、大学野球の聖地神宮の新たな王者として全国に名を轟かすこと、願っております。
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中央学院大、やりましたね!!
本日(11/24)の準決勝、見事に東都リーグ優勝の国学院大を9-4で撃破。明日の決勝に駒を進めました。
相手は名門中の名門、慶応大。
胸を借りる形になりますし、相手は人気校ですからスタンドは慶大ファンが8割でしょう。
ただ、中学大も千葉リーグで国際武道大、横浜市長杯争奪戦では東海大、全国の舞台で実績のあるチームを粉砕しながらここまで来ました。
実力も勢いもあるはずです。
特に4年生にとっては最後の公式戦、大車輪の古田島投手やクリーンアップの嘉数選手、渡会選手らの奮闘に期待です。
ガンバレ中学大!!千葉リーグ初の全国優勝はすぐそこです!!