今回は北総地域の水辺のコースをご紹介したいと思います。
我孫子市、柏市、白井市、印西市に跨る手賀沼、流域面積は148.85平方メートルの大きな沼(というより湖か?)です。
一周すると約18k、周回コースの設定も可能なのですが、私の脚力ではさすがにシンドイので、柏市側(南側)の手賀沼自然ふれあい緑道を走るコースをご紹介することにします。
スタート地点(地図上A地点)はJR北柏駅(快速は停車しないので要注意です)を下車し、南に向かって徒歩約5分、北柏橋を渡った所です。
走り出してしばらくは、手賀沼に注ぐ大堀川を左手に見ながらのランになります。
このコースの素晴らしいのは、スタートからゴールまで、ランナー(歩行者含む)用とサイクリング用の走路が分けられていることです。
先にご紹介した江戸川のコースも、景観の移り変わりが楽しい素晴らしいコースなのですが、狭い走路をランナーと自転車が共用で使っており、危ない思いをすることがないではありません。
このふれあい緑道のコースは道幅も充分広く、自転車との接触の危険はまず意識しなくてもOKかと思います。
このコースを「千葉ランナーの聖地」などと言う方もいるようですが、頷ける気もしますね。
路面をアスファルトではなく、足に優しいウッドチップ舗装にしてくれれば、なお良かったのですが、さすがにそれは我儘かな?
何より広々とした水辺が左に、北総の田園風景が右に広がる中、水面を滑る風もさわやかなコースです。
スタートから約1.5Kで大堀川を後にして、手賀沼が左手に広がります。
右手には北千葉導水ビジターセンターなる建物が見えてきます。
「手賀沼の水を浄化」「洪水を防ぐ」「暮らしに必要な水の供給」といった3つの役割を持った導水路や手賀沼の自然環境を紹介してる施設だとのこと、現在はコロナ禍のため閉鎖されているそうですが、通常期には年間1万5千人の方が来場されるとのことです。
この導水センターを抜けると、沼沿いにゆったりと右にカーブしながら、約3K地点のヒドリ橋を目指しての走行です。
ヒドリ橋を超えると、今度は左にカーブしながら、沼の中腹にかかる手賀大橋に向かいます。
地図上E地点の手賀大橋がコースの約半分、スタートから4.6Kになります。
500Mおきにスタートからの、またゴールへの距離を示す標識があり、ランナーにとっては目安になるので助かります。
この手賀大橋、広々とした手賀沼の北(我孫子市)と南(柏市)を結ぶ全長415Mの威風堂々とした立派な造りになっています。
付近には、ボート乗り場、道の駅や温泉施設があり、手賀沼観光の拠点になっていますね。
手賀大橋下部をくぐると、いよいよ後半の走行に入ります。
道なりに大きく右にカーブを切り、約700M走ったところで今度は左に曲がります。
(E~F地点)
しばらく走ってスタートから6.5K地点、物見櫓のような木造の建造物が見えてきます。
野鳥の観察用なのかな?このコースには同じような建造物がそこかしこに点在していますね。
物見櫓?を過ぎ、再び右にカーブを切ると2K近く続く長い直線になります。
このあたりでは足もかなり疲れてきて、コースの山場という感じですね。
野球でいえば7回あたりかな?
ただ、ここを踏ん張って最後のカーブを左に切るととゴールまではあと1K強、やっぱり先が見えると元気も出てきますね(笑)
最後の直線を走り切り、手賀沼の東端、あけぼの橋の手前がゴール地点、9.4Kのふれあい緑道コースの終点です。
距離はやや長めですが、コース全体を通してほとんどアップダウンがなく、水面を吹く風が爽やかな夏でも気持ち良く走れるコースです。
ただ、日陰になる場所は手賀大橋の下ぐらいしかないので、真夏のカンカン照りの中は避けた方が無難ですね。
そして左の手賀沼の青、右の田園風景の緑のコントラストが美しく、北総のコースでは随一の景観と言えるかと思います。
最後に、ご注意点を一つ。
このゴール地点、最寄りの湖北駅(成田線)まで歩くと40分程度、付近にバス停も見当たらず、ほぼ「陸の孤島」状態です。
仕方がないので、私は走ってきた道をテクテク歩いて戻り(約5K弱)、前述の「満天の湯」で汗を流して帰るようにしています。
(手賀大橋のたもとからは我孫子駅行きの阪東バスが走っています)
脚力に自信のある方は、終点で折り返して手賀大橋まで戻り、計約15Kのコースにするのもアリですね(私にはムリです…笑)
また、手賀大橋の我孫子市側から沼の東半分を周って終点を満天の湯にするコースもあります(距離はほぼ同じ)
日をあらためて、こちらもご紹介したいと思っています。
ただ、走路が広く、信号もなく、景観も美しい県内屈指のおすすめコースであることは間違いありません。
「千葉ランナーの聖地」と言われるだけのことは充分にありますね。
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