6年ぶりセンバツ出場の木更津総合、今日、山梨学院を相手に初戦を迎えました。
関東勢同士の対戦になりましたが、相手は秋季関東大会準優勝、ここ数年はすっかり甲子園常連になっているなかなかの難敵です。
ゲームは木総越井、山梨榎谷両投手の好投が続き延長13回タイブレークにもつれこむ熱戦になりました。
両投手とも、ストレートの球速は140K弱程度、昨今の高校生は140Kはおろか、150K超のボールもバンバン投げますから、決して剛腕ではありませんが、制球に優れてまとまっている印象の似たタイプの投手同士ですね。
ただ越井投手、投球スタイルとは裏腹に一球毎にヨイショと言っているのかな?雄たけびを上げながらの投球、TV越しにも気迫が伝わってきていました。
それにあの投球間隔の短さは驚きです。
ちぎっては投げというのでしょうか?捕手からの返球を受けてすぐにワインドアップにはいっていました。
相手打者に考えさせないという狙いもあるのでしょうが、投手の方も一服できないわけですから、あのスタイルは相当スタミナが必要だと思います。
冬場にしっかりし走りこんできたことが伺えますね。
また、木総は内野陣の守備の堅さも光りました。
甲子園は昨日の夜は雨だったのかな?
水分量の多そうなグラウンド状態で、スパイクの跡に当たってイレギュラーした打球も多かったように見えましたが、ショートの空選手をはじめ、皆無難なグラブ捌きで送球も正確でした。
どちらかといえば打たせてとるタイプの越井投手を大いに助けましたね。
ゲームは両投手の好投が続き、1-1のまま延長12回でも決着つかず、タイブレークに突入です。
13回表の山梨の攻撃、木総にとってはラッキープレーがありました。
無死一二塁から越井投手、わざとではないでしょうが相手打者の顔付近へのボール。
バントの構えから、思わずよけたバットにボールが当たり三塁封殺にはもってこいの強めのゴロが越井投手の右横に転がりました。
落ち着いて三塁封殺のあと、次打者はセカンドゴロゲッツー。
この無失点は大きかったですね。
そしてその裏、やはり無死一二塁から、相手は内野を5人にしてバント阻止を図ってきます。
五島監督、3番の菊地選手に強攻させましたね。
結果はレフトフライでしたが、二走の山田選手がタッチアップを決めて一死一三塁をつくります。
この好走も大きかった。
最後は満塁からの押し出し四球でサヨナラ勝ち!!
幸運にも助けられて難敵を撃破、木総が2回戦進出です。
ただ、その幸運を呼び込んだのは越井投手の粘り強い投球とバックの堅い守備、それに見逃せないのが中島捕手の好リードであったように思います。
7回あたりから越井投手のストレートが上ずりはじめると、すかさずチェンジアップなどの変化球を多投させて相手打線を翻弄していました。
9回には変化球に態勢をくずしながら、矢のような送球での二盗阻止もありました。
キャプテンらしい働きぶりで、大きく勝利に貢献していましたね。
今年の木総、やや小粒感は否定できませんが、五島監督が鍛え上げてきたチームらしく、一つ一つのプレーが丁寧で、試合巧者でもありますね。
次戦は日大三島-金光大阪の勝者との対戦。
166球完投の越井投手の疲労具合が気がかりですが、木総らしいゲーム運びで一戦一戦、勝ち上ってほしいですね。
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