【夏の高校野球2023】中央学院VS暁星国際

今年もまた、球児たちの夏がやってきました。
炎天下で繰り広げられる熱戦模様には、毎年心を震わされます。
今年の夏の初観戦は今日、柏の葉球場で行われた中央学院と暁星国際の一戦です。
我孫子の中央学院、2018年に春夏連続の甲子園出場を果たし、以来県内強豪の仲間入りを果たしたチームです。
一方の木更津の暁星国際、甲子園出場こそないものの、小笠原道大さんを輩出したことで知られており、木更津総合・拓大紅陵・志学館とともに木更津四強の一角を占めていますね。

そんな両校の対戦ですが、意外にも勝負は初回で決まってしまいました。
1回の裏、中央学院打線が暁星国際先発の梅田投手に襲い掛かります。
5番の前嶋選手のライト芝生席に叩き込む3ランなどで一挙6点、中央学院の相馬監督、この時点で5回コールド勝ちを意識した感じですね。

初回に3ランを放ってホームインの前嶋選手

先発のサイドハンドの水飼投手を打たれてもいないのに1回で交代、2回からは本格派の蔵並投手にスイッチです。
この蔵並投手、190センチぐらいあるでしょうか?長身から威力充分のストレートを投げ込みます。
左足を高くあげるフォームは佐々木朗希を彷彿とさせ、かなり将来性豊かな投手に見受けられます。
柏の葉球場は球速表示がされないので、推測ではありますが、145~150Kぐらいは出ていそうな感じですね。

中央学院2番手の蔵並投手

このあたりで暁星国際、ちょっと勝ち手がなくなっちゃいましたね。
続く2回裏も中央学院は3点を追加、梅田投手がつるべ打ちを食らって盗塁もフリーパス状態。
気の毒な展開になってしまいます。

暁星国際も決して力のないチームではないと思います。
選手の太腿や腰回りは皆ガッシリしていて、よく鍛えていることはわかりますし、内外野にイージーエラーがあったわけでもありません。
ただ、バッテリーの力量差がそのまま点差になってしまいましたね。

それでも9点差をつけられてから、3回以降投げた春田投手がスローボールを低めに集めて中央学院打線を翻弄したのは立派でした。
3番ショートの阿部選手もユニフォームを土まみれにしながら、攻守に溌剌としたプレーを見せてくれました。
何より、何点差をつけられても、攻守交代時は全力疾走でグラウンドを駆け回る暁星国際ナインの姿には心打たれるものがありました。

暁星国際、4回から登板の中央学院村田投手から1点をもぎ取って意地を見せますが、結局5回に2点を失い最終スコアは11-1。5回コールドゲームです。

最終スコア

ただ、これが高校野球の良さなのでしょうが、大差のついたゲームでも両校の応援席は炎天下のなか声を嗄らして声援を送り、選手達はまさしく一球入魂、どんな展開でも集中力を途切らせることはありません。

また、緑豊かな柏の葉球場、外野スタンドの向こうの森から吹く風は爽やかで、フィールドが土と天然芝であることもあり、気温ほどの暑さは感じませんでした。
一方的な試合にはなりましたが、決して退屈ではない好ゲームだったと思います。

試合前の水まき、土と天然芝の球場はこれがあって一服の涼が感じられます
健闘の暁星国際ナイン、試合後の挨拶

そして中央学院、今日のゲームを見る限り投打とも層が厚そうですね。
今夏の千葉大会、大本命は専大松戸ですが、このチームもかなり手強そうです。
特に蔵並投手、長身からの角度ある速球が決まりだすと、かなり攻略は難しそうすです。
このまま勝ち進むと、専松と当たるのは準決勝になりますが、平野投手とのがっぷり四つの投手戦が期待できるかもしれませんね。

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