今年の決勝もまた凄いゲームになりました。
追い追われつのルーズヴェルトゲームを制したのは専大松戸、7回終了時で2点ビハインドでしたが、勝ち慣れしてるというか、必ず逆転のチャンスは巡ってくるとナイン全員が信じ切っている印象でした。
8回には無死二三塁からファーストゴロとサードゴロの間に二人の走者が還って同点。
1点を取る執念というか、スキのなさを見せつけました。
ただ、一方の習志野も流石でしたね。
私、今年の春の大会でもこのカードを見ているのですが、その時は習志野は為すすべなく一方的な展開でコールド負け。
2ケ月と少しで互角の勝負を演じるまでにチーム力を高めてくるとは、伝統の力を感じさせました。
あと一歩でしたが、最後は王者専松のしぶとさがほんの僅か上回ったかな。
炎天下のマリンがさらに熱くなるような大熱戦でした(と、いっても私は冷房の効いた事務室内で仕事の合間にコチョコチョ見るぐらいしかできませんでしたが・・・)
ゲームを決めたのは9番打者の宮尾選手、二死二塁から右中間を深々と破るタイムリー、二走の太田選手、余裕のあるタイミングでしたがヘッドスライディングでのホームイン。
8-7のサヨナラ!!
今年の「戦国千葉」の最後を飾りました。
この宮尾君とか上迫田君とか、専松の下位を打つ左打者はホントに粘り強い。相手からすると「簡単にアウトになってくれない」打者達ですね。
これまでもゲームのキーとなる場面で活躍していました。
こういった打者が下位にいるのが、今の専松の強さを象徴しています。
ただ、少し心配なのが、この大一番で登板しなかったエースナンバーの平野投手です。
先発の梅澤投手、3回から登板して最後まで投げ切った青野投手も好投手ですが、私には昨年の秋の大会で見せた平野君の剛腕ぶりが強く印象に残っています。
準決勝では先発したものの、3回途中で降板していたようですが、ケガでもしているのですかね?
今日死球で途中退場した4番捕手の吉田選手とともに、甲子園ではその雄姿を期待したいのですが・・・
最後に惜敗の習志野、この大会では大車輪の活躍だった湯浅投手でしたが、最後に力尽きました。
今大会では、かつての宿敵銚子商を5回コールドで破るなど、前評判を覆す破竹の進撃ぶりでしたね。
美爆音の吹奏応援も普段以上に力強かった。NHK解説の岩井美樹さん(かつての銚子商の主力選手、作新学院江川卓さんを下した伝説のゲームにも出場されていました)、回を追うごとに音が大きくなる、なんて言ってましたね。
無念の結末になりましたが、名門習志野らしさを随所に見せた見事な戦いぶりでした。
ナインには、心からおつかれさまでしたと言いたいです。