【高校野球秋季関東大会2024】千葉黎明VS山梨学院

千葉黎明、やりましたね!!
秋季関東大会準々決勝、黎明は昨年センバツ優勝の強豪山梨学院を下してベスト4進出です。
私は毎日新聞サイトのライブ配信で見ていたのですが、黎明ナインは事実上のセンバツ出場権がかかる試合でも、特に緊張感は感じられず落ち着いていた印象でした。
寧ろ場慣れしているはずの山梨学院の方が、初回から浮足だっていましたね。

初回の黎明の攻撃、四球3つで満塁、6番山崎選手の打球は平凡なセカンドゴロに見えましたが、山梨セカンドがファンブルして一塁セーフ、黎明は思いもしない形で先制します。
さらに次打者の岩田選手も四球で押し出しの2点目ゲット。
相手は格上ですが、「いけるぞ」という雰囲気になった初回でした。

山梨は、初戦の東海大相模戦に続き、1年の藤田投手の先発でしたが、今日は裏目に出ましたね。
高校野球も継投花盛りの昨今、投手の投球過多を防ぐ意味では必要なことではありますが、エースを出し惜しみしている間に点差を広げられてしまうケースも多々あります。
今日もそんな展開となり、3回の黎明は代わった加藤投手から、エラー絡みで一三塁のチャンスを作ると、先発投手の飯高選手がレフトへタイムリー、さらにワイルドピッチで2点追加。
4-0としてゲームを優位に進めます。

その飯高投手、ストレートは110~120K程度ですが、タイミングを外す大きなカーブに特徴があり、制球も落ち着いていました。
細身の左腕投手、かって阪急ブレーブスで活躍された星野伸之さんを彷彿とさせますが、まだ1年生とのこと、身体が出来てくれば球速は増してくるはずですし、今後が楽しみな投手ですね。
彼は4回途中まで投げて1失点。
甲子園のかかった大一番ということを思えば、充分好投といって良いと思います。

黎明は2番手の米良(メラ)投手が7回まで投げて1失点。
8、9回を右のサイドハンド(ややスリークォターかな?)の岩下投手に託します。

打線は6回に2番の林選手の三塁打から、一死後、4番の佐々木選手の犠飛で5点目を取りスコアは5-2。
この6回の攻撃でも、変にバタついてスクイズなどに走らず、じっくり打たせたのが奏功しました。
黎明の中野監督、百戦錬磨の山梨吉田監督を向こうに回して、落ち着きぶりが光ります。

山梨はこの6回の途中から、エースナンバーの菰田投手をつぎ込みますが、時既に遅かったですね。
ただ、194センチの長身から投げ下ろすストレートは威力満点。
彼もまだ1年生だそうですが、末恐ろしい感じです。

結局ゲームは、黎明の岩下投手が制球良く8、9回を抑え切り、そのままのスコアで黎明が勝利、ベスト4進出を決めました。
千葉県高野連、黎明を来春センバツ21世紀枠の候補として推薦していたそうですが、そちらに頼ることなく堂々実力枠での出場を決定づけましたね。
私も県大会準決勝で専大松戸を破ったあたりでは、「番狂わせ」と思っていましたが、決勝で拓大紅陵、今日は山梨学院をなぎ倒しているわけですから、もはや強豪の仲間入りといってもいいかも?です。

投手陣は揃って軟投型ですが、低めにしっかりと制球できて、走者を出しても慌てることなく上手く緩急を使えています。
打線も際立った強打者こそいないものの、とにかく点を取るのが上手です。
相手の四球や失策は見逃さずに、全員で束になって攻めかかる印象ですね。

高校野球らしいといえば、らしいチームかもしれません。
中野監督は拓大紅陵の出身で現役時代は捕手だったとのこと、名将小枝守さんの薫陶を受け、明治大学やJFE東日本でもプレーされていますから、よく野球を知っている方なのでしょう。
黎明のゲーム運びの上手さは、捕手出身の監督が率いているからならではかもしれません。

いずれにしても大アッパレな戦いぶり!!
来春センバツが楽しみです。

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