タイガースの先発は才木投手、年に一度しか対戦しない投手なのに2年続けて完封負けを喰らっています。
でも、惚れ惚れするような素晴らしい投手です。
ストレートは速く、フォークは落ちて、制球力があり、気迫充分、さらには牽制も上手い・・・
投手として持っていなければならない要素を全て満たしているような投手だと思います。
ただ、感心ばかりしている場合ではありません(笑)
綺麗に打ち崩すことはできなくても、しぶとく食らいついて1点ずつもぎ取りながらどうにか勝ちを手繰り寄せたいところです。
今日のマリーンズ、まさしくそんなゲームをしてくれました。
1-0の7回、また今年も完封負けか?と思い始めた矢先、先頭の安田選手、次打者の藤岡選手が連打で無死一二塁のチャンスを作ります。
二人とも捉えていたわけではなく、ゴロがたまたま一二塁間の真ん中に飛んでくれたコースヒットでしたが、今日のマリーンズは幸運を生かしましたね。
友杉選手が初球バントを決めると、高部選手は投手正面へのライナー。
才木投手、右手に打球が当たったようでしたが、冷静に捌いて三走安田選手をアウトにして二死二三塁、投手の打席で代打は角中選手。
いやぁ、見応えありました。
投手と打者の気迫のぶつかり合いが迫力満点でしたね!!
一度治療でベンチに下がった才木投手でしたが、ここで降板などしてなるものかとばかりに眦を決してマウンドに立ちます。
対する角中選手、今日で1500試合出場。
こちらも、あっさりやられてなるものかと初球からノーステップ打法で迎え撃ちます。
二人とも目が大きいので互いに般若のような形相でした。
まさしく一投一打に一球入魂というか、プロ同士が全力で投げ、全力で弾き返していた対決でしたね。
結果はフルカウントから角中選手の捉えた打球が、才木投手のお尻付近に当たってバウンドする間に三走の藤岡選手がホームイン、マリーンズが同点に追いつきます!!
さらに藤原選手がショートの頭をほんの少し越す逆転タイムリーでこの回3点、ゲームを決めました。
結局のところ、完璧な当たりは無かったように思います。
幸運に恵まれた3点ではありましたが、敵地で気迫負けしなかったのが大きかったですね。
プロ初先発の木村投手も、初回に先頭の近本選手の四球から盗塁決められ、どうなるかと思わせましたが、徐々に制球が落ち着いて4回1失点、まずまずでした。
その後、回跨ぎの高野投手から7回横山投手-8回鈴木投手-9回中森投手が無失点。
特に勝ち星がついた高野投手は殊勲甲でした。
しぶとく食らいついて点をもぎ取って、救援陣が僅差のリードを守り切るという何だか習志野高校みたいな?ナイスゲームでした。
でも、こういう接戦を拾えるチームが強いチームですからね。
今季の交流戦、パリーグ優位傾向が戻ってきちゃって、勝ち越しているのは全てパリーグ、全然ゲーム差が縮まらないのが辛いところですが、マリーンズも勝ち越し状態を保っています。
打線はレギュラーメンバーが固まってきて、救援陣も何となく?勝ちパターンが出来てきました。
交流戦優勝には届かないでしょうが、最低勝ち越しはクリアして、パリーグの他5チームに「ホントは強いんだぞ」と思わせたいですよね?
とにかくあと6戦、4勝2敗ぐらいで頼んます・・・(笑)

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