【高校野球秋季千葉大会2024】専大松戸VS千葉黎明

わからないものですねぇ。
ここ数年は甲子園常連といっても過言ではなく、毎年安定して強いチームを作ってきた専大松戸。
県営球場で行われた秋季県大会準決勝で、まさかのコールド負けです。
相手は千葉黎明、失礼ながら私も「校名は聞いたことがあるかな」程度の認識しかなく、野球の強豪というイメージはなかったのですが、実質千葉最強と目された専松に15安打を浴びせての堂々の勝利でした。

序盤の3回までは専松高橋、黎明米良(めら)両投手が無失点に抑え、投手戦の様相でした。
高橋投手は、いかにも専松らしい?右のサイドハンド、専松はOBのマリーンズ横山投手やベイスターズ深澤投手に代表されるサイドハンドの好投手が毎年出てきますね。
米良投手は左腕の本格派、ただ球速はさほどではなくストレートは120Kを超える程度です。

この時点では、「専松打線が米良投手を捉えるのも時間の問題かな」と思っていたのですが、先制は黎明、4回、一死一二塁から5番の大橋選手が右中間を破って二者を迎え入れます。
ただその裏、専松は土田選手の死球で走者を出すと、4番の吉岡選手がセンターオーバーの三塁打、さらに二者四球から牧野選手がレフトへの3ラン、あっという間の逆転でした。
結果論にはなりますが、すぐ逆転できたことで、専松ナインに油断というかスキというか、相手を舐めていたわけではないでしょうが、「あぁ、これで勝ったな」といった気持ちが生まれてしまったのかもしれませんね・・・

5回以降は黎明打線がスタンドの誰もが予想もしない爆発状態になりました。
まず5回、一死一二塁から3番の山本選手がレフト芝生席に運ぶ3ラン、瞬く間に再逆転すると、4番佐々木選手、5番大橋選手の連打から続く山崎選手のタイムリーで一挙5点。
高橋投手をKOします。

逆転3ランを放ちホームインする黎明山本選手


さらに6回、代わった門倉投手にも襲い掛かり、またまた一二塁のチャンスを作り山本選手と佐々木選手が2打席連続のタイムリーで3点追加。
そして7回にも専松3番手の黒田投手を攻め、暴投絡みで一死三塁にすると岩田選手のセカンドゴロで三走の大橋選手が生還。
ダメのダメを押すように11点目をゲット。
三塁側の黎明応援席は大喜びでした(笑)

お祭り騒ぎの黎明応援団

専松打線は、4回途中から登板の飯高投手にかわされ、チャンスらしいチャンスも作れず7回裏も無得点。
7点差をつけられまさかのコールド負けとなってしまいました。

4回途中から専松を無失点に抑えた黎明飯高投手

飯高投手も米良投手と似たタイプの左腕。
緩急を上手く使っていましたが、球速は120Kをやや超える程度。
失礼ながら、専松打線が攻略できない投手のようには見えませんでしたが、予想もしない大量点を奪われ「こんなはずじゃない」と思っているうちにイニングを食われてしまったのですかね?

専大松戸、来春センバツ出場の可能性は断たれてしまいました。
千葉黎明、第1試合でやはりコールドで東京学館を下した拓大紅陵とともに秋季関東大会に進出です。
それにしても黎明打線、4回~7回は毎回つるべ打ち状態。
専松投手陣の出来も悪かったのかもしれませんが、全員がしっかり引き付けて振り切っていた印象です。
専松側にそれほどの守備の乱れがあったわけではありませんので、純粋に打線の力があるということなのでしょう。
特にクリーンアップの3人は3人とも4打数3安打、そりゃ大量点になりますね。
見事な集中打でした。

一方的な展開を示す最終スコア

また、ショートの山本選手を中心とした内野守備の堅さも光りました。
結構際どいタイミングのゲッツーを決めていました。
軟投派の投手だけに、関東大会でも守備の巧拙がポイントとなりそうです。

明日、黎明ナインは拓大紅陵と県大会決勝を戦い、10月26日からは関東大会に参戦。
センバツ出場を目指すことになります。
関東大会、今年は神奈川県での開催、土日の試合になってくれるのであれば、紅陵か黎明のゲームを1試合ぐらいは見に行きたいと思っています。
両校の健闘を期待です。

ゲームセットの場面
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