ミスタープロ野球がこの世を去りました。
長嶋茂雄さん、享年89歳。
今日のニュースは8割方このことでしたね。
ジャイアンツの四番打者として、また監督として長きにわたり多くの伝説を残したスーパーヒーロー。
そして我々千葉県民にとっては、佐倉高(当時は佐倉一高)出身の郷土の英雄でもあります。
60~70年代ですが、成田山へ向かう観光バスは、佐倉で長嶋さんの実家の前に立ち寄るのが常で、ちょっとした観光スポットになっていたみたいです。
まぁ、今では考えられないことですが。
余談はさておき、千葉県はこれまで多くの名打者達をプロに送り込んできました。
習志野高の谷沢さん・掛布さん、銚子商の篠塚さん・宇野さん、暁星国際の小笠原さん・・・
ただ、その中でも長嶋さんはちょっと別格というか、野球界の枠を超えた国民的スターでしたね。
千葉県はあまり日本史の表舞台には立たなかった土地ですから、古今東西、下総・上総・安房といっていた時代を含め、長嶋さんが最も有名かつ象徴的な存在であったのかもしれません。
王貞治さんとの比較で「記録より記憶に残る男」なんて言われていましたが、記録も凄いですよね。
首位打者6回は、落合博満さんを凌いで右打者最多。
特に卓越性を感じるのが、シーズン最多安打10回です。
これは未だに破る打者が現れていません。
いや、打順が多く回ってくる1番打者で、当たり損ねでも内野安打を稼ぎやすい俊足の左打ちの選手ならわかります。
福本豊さんやイチローさんみたいなタイプの打者ですね。
ただ、長嶋さんは右打ちで四番を打つスラッガーでしたからね。
長嶋さん以降で、右打ちの天才打者といえば、私には落合さんと内川聖一さんの名が思い浮かぶのですが、シーズン最多安打は落合さんが1回、内川さんが2回に過ぎません。
ボールの芯を捉える技術において、長嶋さんがいかに同時代の打者達と比べて抜きんでた存在であったかを物語る記録であると思います。
話題は変わりますが、生憎の雨となった今日。
交流戦初戦のマリーンズVSジャイアンツは中止になりました。
明日のゲームが追悼試合となります。
千葉のチームであるマリーンズが、長嶋さんがその生涯を捧げたジャイアンツを迎え撃つのも何かの運命かもしれません。
長嶋さんはおそらく愛着たっぷりのジャイアンツの勝利を願っているでしょう。
ただ、絶不振にあえぐマリーンズ、明日は千葉が生んだミスタープロ野球に恥じないゲームをしてほしい。
互いが全力でぶつかり合う、中身の濃い一戦を長嶋さんへのはなむけと感謝として、両チームナインの奮起を期待です。

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