7月10日に始まった高校野球千葉大会、本命はセンバツ準優勝の習志野ですが、春の関東大会ベスト4の専大松戸、4期連続甲子園を目指す木更津総合、古豪の銚子商、成田なども虎視眈々と甲子園を狙っています。
そんな中、習志野市の第一カッター(秋津)球場では、同じく古豪の成東高が西武台千葉高と対戦しました。
70年代から80年代にかけての成東は、甲子園常連の銚子商・習志野をいつも苦しめる戦いをするチームでした。
ドラゴンズの速球王として鳴らした鈴木孝政さんや、故人になられましたがタイガースの監督を努められた中村勝弘さんの母校でもありますね。
89年には、後にスワローズ入りする押尾投手を擁して、甲子園初出場を果たしています。
ただ、ここのところはかつての強豪ぶりは影を潜め、甲子園どころか3回戦あたりまで勝ち進むのがやっとになっています。
かつてのライバル、銚子商は昨秋、今春の県大会でともにベスト4に進出し、復活への気配を漂わせはじめただけに、続きたいところですね。
1回戦では何と14-0の圧勝でしたから、今年は期待できるかな?と思っていたのですが・・
結果から言えば、今日の天候のような何とも消化不良のゲームになってしまいました。
西武台千葉に1-5の敗戦です。
先発の花澤投手、立ち上がりから制球が定まらず、死球、四球、四球でいきなり無死満塁のピンチ。その後はワイルドピッチで先制を許すと置きにいった球を狙われて4点を取られます。
こう言っては可哀想ですが、いかにも一人相撲でしたね。
3回あたりから立ち直って、制球が安定し球速も上がってきただけに。悔やまれる序盤になってしまいました。
また、試合前のシートノックを見る限りでは、グラブ捌きもフィールディングも成東の方が上手いように見えましたが、実際の試合では西武台の好守が目立ちました。
ヒット数は同数だっただけに、投手の制球力と守備力の差が明暗を分けたと言えるかもしれません。
名門復活には、まだまだ道は険しそうです。
対する西武台千葉、伊藤-上嶌-上原の3投手の継投で成東打線を一点に抑えての快勝。三人ともそれほどボールが速いわけではありませんが、ピンチでも制球を崩さない粘り強い投球が光りました。
次戦は銚子商との対戦、名門相手ですが、3投手が今日のような投球をして、バックが堅く守れば、接戦になるのではないでしょうか?
あと、直接ゲームとは関係ないのですが、気になったことが一つ。
両校応援団とも、ブラスバンドは迫力があり、チアガールのダンスも奇麗に揃っていて、練習ぶりが伺えて素晴らしかったのですが、「レッツゴー習志野」と並ぶ応援名曲「チャンス紅陵」を頻繁に演奏するのはいかがなものでしょう?
あの曲は、今年逝去された拓大紅陵の小枝守元監督が同校の音楽の先生に頼んで作ってもらったものだそうです。
確かにノリが良くて、口ずさみやすい素晴らしいメロディですが、元々は小枝監督と紅陵ナインのために作られた曲。
他校が使うのは失礼ではないか?という気がします。まぁ、著作権的な問題はないのかもしれませんが・・・・