【夏の高校野球2020】千葉独自大会決勝戦

房総球児の夏、終わりました。
本日9:00から行われた千葉独自大会決勝戦。木更津総合対専修大松戸の一戦は先ほど終了。
2-1の接戦を制した木更津総合が優勝を決めました。

私は球児達の保護者ではありませんので、現地観戦はかなわず、チバテレ中継頼みでしたが、木総篠木、専松西村、両エースが持ち味を存分に発揮した決勝にふさわしい力の籠った投手戦でしたね。

特に専松の西村投手、私は昨秋の県大会で彼が拓大紅陵にKOされたゲームを見ているのですが、その時に比べると、ぐっと下半身の張りが増して、左腕から投げ下ろすストレートの球速も5K程度上がっています。
春のセンバツが中止になって、どっちつかずの生殺し状態が続きましたが、夏の大会が行われることを信じて、精進を重ねてきたことが窺えます。
惜敗とはいえ、大きなカーブとストレートの緩急も素晴らしいですし、制球も良かったですね。
2失点完投。ナイスピッチングでした。

そして木総の篠木投手。140K台後半のストレートを軸に、専松打線を松濤選手の一発だけに押さえ、1失点の完投勝利。
今更言っても詮無きことですが、ぜひ甲子園で見たかった好投手でした。
彼のストレートは、変なシュート回転をせずに、まさに「糸を引くように」キャッチャーミットに収まります。
スライダーも急角度で曲がりますし、高校レベルではなかなか攻略は難しいでしょうね。
将来が楽しみですが、ここ数年、専松の原投手や横山投手、習志野の古谷投手ら、地元の高校生投手の獲得に熱心なマリーンズのドラフト指名があるかもしれません。
期待して見守りたいと思います。

また、二人のエースだけでなく、他のナイン達も攻守ともにまさしく一球入魂のプレーぶりでした。
今年は房総球児が甲子園の土を踏むことはかないませんでしたが、改装され綺麗なスタンド、フィールドになった天台球場(千葉県野球場)を舞台に、悔いのない戦いを繰り広げてくれたと思います。
球児達はもちろんですが、指導者の方々、審判員の方々、大会開催に尽力された関係者の方々
皆さまおつかれさまでした。

選抜中止決定以来、「野球だけ特別なのか?」といった同調圧力と闘いながら、高野連の諸氏たちは、概ね妥当な判断をされてきていたと思います。
選抜出場予定校に甲子園での交流試合を用意し、各県では独自大会を開催。
まだ、感染拡大は収まってはいませんから、現地観戦可能なのは保護者と控え選手のみ。
ギリギリの判断だったと思いますが、何とか三年生の球児達に最後の晴れ舞台を与えてあげたいという思いがにじみ出ていましたね。
仮に「野球だけ特別」であったとしても非難される性質のものではないと思います。
各球場でクラスターが発生したという話も聞きませんし、衛生管理も含めたスタッフの方々の健闘に拍手ですね。

ある意味「野球の底力」を見せた夏だったように思います。

決勝に進んだ2校のナインだけでなく、「特別な夏」の大会に参加した房総球児たちがこの貴重な経験を今後の人生に生かしていかれること、期待したいですね。

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