2021千葉球界10大ニュース

昨年からのコロナ禍も、完全終息とはいかずに年末を迎えました。
ただ、今年はプロ野球は通常年と同じ143試合をやりきりましたし、アマチュアの全国大会もほぼ全てが予定通り行われました。
それぞれの球場でクラスターが発生したという話も聞きませんし、関係者の方々のご尽力に感謝です。
昨年の年末は5大ニュースとさせていただいた千葉球界振り返りですが、当サイトでも通常年と同じく、今年は10大ニュースとさせていただきたく、よろしくお願いします。

1位:中央学院大、神宮大会優勝
私の中ではこれがトップ、マリーンズもパリーグで2年連続2位に食い込む健闘を見せましたが、優勝と準優勝ではやっぱり違いますからねぇ・・・
特に中学大の場合は、チームとしても初優勝ですが、千葉県大学野球連盟としても初の全国大会優勝。それだけ価値が高いと思います。
特に目を引いたのが3番を打った佐藤捕手、鋭いスイングから、ちょっと尋常ではない速い打球を飛ばします。
東北(聖光学園)出身の彼、卒業後は地元に近い日本製紙石巻に入社して野球を続けるとのこと。
近い将来のプロ入りもあるかもしれません。
また、エースの小田島投手は日本通運、4番の嘉数(カカズ)選手は沖縄電力にそれぞれ進むとのこと。
3人が都市対抗の舞台で活躍し東京ドームを沸かせ、千葉の大学野球のレベルの高さを見せつけることを期待です。

2位:マリーンズ、2年連続パリーグ2位
今年は昨年と違って最後まで優勝を争っての2位、終盤には何と1970年以来のマジックも点灯させたマリーンズ、大健闘と言いたいところですが、どうでしょう?
私は優勝のバファローズとは最終ゲーム差(2.5)以上の力の差はあったように思っています。
特に打線、バファローズが生え抜きの吉田選手(首位打者)、杉本選手(本塁打王)を中心に据えていたのに対し、マリーンズはマーティン選手・レアード選手に頼り切っていた印象です。
二人が活躍し、トップの荻野選手が最多安打のタイトルを獲る奮闘ぶりでしたから、得点力リーグトップではありましたが、生え抜きスラッガー候補の安田選手・藤原選手が伸び悩み状態なのは残念極まりありません。
マーティンとレアードは来年も残ってくれるようで、それはめでたいのですが、安田、藤原、そして山口選手らが二人を追い越すような打棒を振るわない限り、マリーンズの黄金時代到来は遠いと思います。
ちょっと辛口だったかな・・・?

3位:専大松戸高、春夏連続甲子園出場
今年の千葉高校球界は「専松の年」になりましたね。
昨年の県独自大会は決勝で木更津総合に惜敗でしたが、その悔しさを晴らしてお釣りができる?シーズンだったのではないでしょうか。
特に凄かったのは夏の県大会決勝、因縁の?木更津総合相手にタイブレーク延長のサヨナラ満塁アーチで決着。
千葉県はおろか、全国でも初めてのケースだったのではないでしょうか?
打った吉岡選手、センバツの中京大中京戦ではレフトライナーに飛び込んで後逸、決勝点を奪われてしまっただけに喜びもひとしおだったことでしょう。
進路は神奈川大とのこと、千葉の大学に進まなかったのは残念ですが、神奈川では東海大に続く強豪チーム。神宮の舞台でもその勝負強さを発揮することと思っています。

4位:2年目の佐々木朗希投手、プロ初勝利
「令和の怪物」がついに一軍のマウンドでベールを脱ぎました。
5月27日のタイガース戦、高校時代はそのマウンドを踏むことがなかった甲子園でプロ初勝利。
終盤戦はローテの中心になっていましたね。
今季のストレート最速は159k、来季は160k超えを普通に出すことでしょう。
ただ、同期の宮城投手は投手は今季13勝、奥川投手は日本シリーズMVP。先を越された形にはなりました。
焦ることなく、東北人らしい粘り強さで努力を重ね、球速何Kというより、「勝てる投手」になってほしいですね。

5位:日本製鉄かずさマジック、2年ぶり都市対抗出場
君津市のかずさマジック、県内社会人では千葉市のJFE東日本と並ぶ強豪チームですが、昨年は新興のハナマウイ(冨里市)にまさかの敗退。
今季は捲土重来のシーズンとなりました。
渡辺俊介監督率いる同チーム、都市対抗南関東大会ではそのJFE東日本と第2代表決定戦で対戦。内山選手の一発や橘投手の好投などで意外な大差(9-2)でJFEを下して本戦出場を果たしました。
本戦では2回戦敗退、やや物足りない結果になりましたが、来年は東京ドーム出場というより本戦での上位進出を目標になるのかな?

6位:マリーンズ、大嶺・松永両投手を戦力外?に
二人とも一時代を築いたとは言いませんが、一時期は先発、救援でそれぞれ主力だった投手。
プロだから力が落ちてくれば、こういった扱いもあるということですね。
それでも大嶺投手はドラゴンズと育成契約を結んだとのこと、今季を見る限り150K超えのストレートはまだ健在ですから、支配下契約を勝ち取る可能性は充分だと思います。
頑張ってほしいですね。
不可解なのがもう一人の松永投手、今季も一軍は左の救援投手がいないというのに、昨年に引き続き、まったく登板機会がありませんでした。
結局ケガだったということですかね?、2年前を見る限り力が衰えたという感じではありませんでしたから、コンディションさえ整えば一軍のマウンドに戻って、左腕のサイドから切れ込む小気味の良い投球を見せてくれるものと思いたいですが・・・

7位:マリーンズからタイトルホルダーが3人
里崎氏「今季のパリーグで開幕から最後まで抑えを務めあげたのは益田だけ」と語っていましたが、益田投手、入団2年目以来の最多セーブのタイトルを獲得です。
伊東監督時代はクローザーの地位を西野投手に奪われたり、決して順風満帆ではなかったと思いますが、毎年50試合以上に登板しているタフネスぶりには頭が下がりますね。
今季は彼の他に、荻野選手が最多安打と盗塁王、和田選手がほぼ代走だけでやはり盗塁王を獲得。マリーンズからタイトルホルダーが3人です。
和田はともかく、益田と荻野はもうベテラン、オフはしっかり休養して、来季も万全の体調で臨んでほしいものです。

8位:ヒロミナイト
4月21日のファイターズ戦、1点ビハインドの土壇場9回裏、二死一塁からバット一閃、打球は左中間の一番深いところに飛び込む逆転アーチとなりました。
岡大海選手、なんとボーリック選手以来球団21年ぶりの逆転サヨナラ弾を決めました。
今季のマリーンズ戦のなかで、最も劇的なゲームでした。
「ボーリックナイト」にあやかって「ヒロミナイト」と命名された夜でしたが、今度は21年も待たないように願いたいです(笑)

9位:JFE東日本・須田投手が現役引退
今季のJFE東日本、5位の項目で書かせていただいたように、南関東大会ではかずさマジックに敗れ、薄氷の思いで第3代表に滑り込みどうにか都市対抗本戦に駒を進めました。
ただ、その本戦では2回戦敗退のかずさマジックを尻目にベスト8進出、さすがに2019年の優勝チームらしい試合巧者ぶりを見せつけました。
その2年前の優勝に大貢献して橋戸賞(大会MVP)に輝いたのが須田投手、毎試合のように7回あたりから登板して、鬼気迫る投球ぶりで相手を寄せ付けませんでした。
名門早稲田大からJFEに入社、ベイスターズからドラ1指名を受けてプロ入り、戦力外になった後に再びJFEに加わり大活躍しましたね。
元プロのプライドに拘ることなく、選手として、また会社員として真摯な努力を積み重ねた結果であるように思われます。
当面は社業に専念するようですが、プロアマで得難い経験をしてきていますから、周囲も放っておかないでしょう?
指導者としてグラウンドに帰ってくることを願っています。
おつかれさまでした。

10位:木更津総合、秋季関東大会ベスト4進出
最後は高校野球から。
2年ぶりに有観客で行われた秋季関東大会(茨城)、千葉からは木更津市の2チーム、木更津総合と拓大紅陵が出場しました。
特に木更津総合、ここ数年は県内最強と言われながら、2019年の夏の大会は習志野に、今年は専大松戸に大接戦を演じながら延長で敗退。
間の2020年は、県独自大会で優勝したものの、皆さんご存じのように甲子園大会は行われませんでした。
悔しい思いばかりしてきた同校ですが、新チーム同士で争う関東大会では見事ベスト4進出。
来春センバツへの切符をほぼ手中にしたと言ってよいでしょう。
私は2回戦の帝京第三(山梨)戦しか見ていませんが、越井投手を中心とした守りの堅いチームという印象ですね。
百戦錬磨の五島監督ですから、春までにキッチリ鍛え上げてくるでしょう。
甲子園では、ここ数年の先輩たちの悔しさを晴らす戦いぶりで暴れてきてほしいですね。

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