久しく滞っていたランコースの紹介。
今回は、前回(手賀沼コース)に引き続き、北総の緑豊かなコースのご紹介です。
柏市、流山市、野田市に跨り、江戸川と利根川を繋ぐ利根運河、その歴史は1890年に遡る由緒あるものだそうです。
当時は水上輸送が主流でしたから、日本初の西洋式運河として多くの船が行き交っていたようです。
陸上輸送が発達した現代では、もう船が通ることはありませんが、運河自体は埋め立てられることもなく、3市の市民の憩いの場としてその姿をとどめています。
そして、運河を囲むようにサイクリングロードが整備されており、もちろんランニングも可能です。
最寄り駅は東武アーバンパークラインの運河駅、改札を左に折れ、荷物をコインロッカーに預け、西口階段を降りると「ムルデル記念通り」と名付けられた歩道に当たります。
この「ムルデル」とは明治期に利根運河の建設に関わったオランダ人の土木技師の方だそうです。
短い歩道の突き当りは既に運河の土手なのですが、私は「ふれあい橋」を対岸に渡り、東京理科大キャンパスの入口を反対側に階段を下りた所をスタート地点にしています。
左手に土手、右手に運河の水を眺めながらスタートを切ると、間もなく土手が低くなって左手には鬱蒼とした森が広がります。
理窓会記念自然公園という名だそうで、文字通り、東京理科大の同窓会が整備した自然林とのこと、沼地や1時間ほどで回れる散策コースがある立派な公園です。
森林を横目で見ながら足を進めると国道16号に掛かる柏大橋が見えてきます。進路を右の下り坂にとり、橋下をくぐってさらに東を目指します。
橋を後にすると、今度は左手に太陽光発電の施設が見えます。
結構な規模と広さですが、周囲の住宅に電力供給しているのでしょうか?あるいは農業用なのかな。このあたりは森、沼、そして田園が混在していますからね。
そして水堰橋を過ぎると、東側折り返しの運河水門に到着です。
水門を過ぎ、砂利道を右に折れ、野田市から柏市に入って今度は南側を西に向かいます。
このあたりで大体スタートから4.5Kmぐらいですね。
柏市側の走路は土手沿いに大きな木が多く、夏でも木陰を気持ちよく走れます。
そして折り返して1Km付近(スタートからは5.5Km)コースの約半分に差し掛かったところで、左手には市立柏高校の野球部のグラウンドが広がります。
甲子園出場経験(1989センバツ)があるだけあって、なかなか立派な球場です。
この市立柏だけでなく、習志野や市船といった市立高はお金があるんですかね?
充実したスポーツ施設を持っている所が多いですね。
また、この高校は不本意な形でマリーンズを退団せざるを得なかったの清田選手の母校でもあります。
まぁ、行状については犯罪とは言えないまでも褒められたものではありませんでしたが、勝負強さの光る右の好打者ではありました。
余談になってしまいましたね。
さらに足を進め、スタート地点の南対岸を目指します。
柏大橋を超え、スタートから8Km付近で、ようやくふれあい橋が見えてきます。
ただ、コースが全体的にフラットで風の通りも良いので、それほどの疲労は感じません。
そしてふれあい橋、東武線陸橋の下をくぐり、今度は江戸川方面に足を進めます。
いままでの走路は土手よりで、運河の水面を下に見下ろすように走っていましたが、ここから西側の折り返し地点までは、水面の近くを走るコースになります。
両岸を結ぶ小橋が数多くかかっていますね。
そしていよいよ西側の折り返し地点、西深井歩道橋が見えてきました。
本当はさらに西に進んで運河大橋を折り返すコースもとれるのですが、スタートから約9.5Km、さすがにバテバテなので(笑)手前で対岸に渡ります。
さぁ、いよいよゴールまでは1.5Km弱、西深井歩道橋を渡り再び北側に渡って右に折れます。
坂道を降りて、土手下のコースを進みラストスパート?です。
しばらく進むと、左側に利根運河交流館の鉄塔、正面に運河水辺公園の時計台が見えてきます。
公園からふれあい橋は目と鼻の先、私はこの時計台をゴール地点にしています。
最後の坂道を登り切り、公園に到着、約11Kmの行程のフィニッシュです!!
私としては長めの距離なのですが、前述のように、コースがほぼフラットで風が通り、程よく日陰があるので走りやすいコースだと思います。
何より、水と緑に溢れた風景にはホント癒されます。
あえて難点を言えば、コースの道幅が狭いサイクリングロードでもあるので、後ろから迫る自転車には要注意ということですかね。
それさえ気を付ければ、途中信号で止められることもありませんし、充分おすすめできる、手賀沼コースと並ぶ北総の名コースですね。
にほんブログ村