【ランコース紹介】佐倉・金メダルジョギングロード(裕子コース)

千葉県佐倉市出身の有名人といえば、言わずとしれたミスタープロ野球・長嶋茂雄さんですが、もう一人、偉大な陸上人を輩出したことでも知られています。
もう故人になられてしまいましたが、女子マラソンの二人の五輪メダリスト(有森裕子さん・高橋尚子さん)を育て上げた名伯楽、小出義男さんです。
佐倉市ではそんな小出さんを称えて、メダリストの二人の名前を冠した2つのランニング(ジョギング)コースを設定しています。

といっても、わざわざランニング用のコースを作っているということではなく、一般の公道やサイクリングロードをできるだけ信号にぶつからないように組み合わせているんですけどね。
ただ、川あり湖(沼)ありで、下総の田園風景を楽しみながら走ることのできる、自然豊かでバラエティに富んだ面白いコースです。

佐倉市のサイトなどでは、2つのコースとも京成佐倉駅から2Kmほど北にある岩名運動公園を発着点としているのですが、電車を降りてわざわざ向かうのも面倒?なので、私は駅北口を降りてすぐの所、「駆けっこの像」が建っている場所をスタート地点にしています。

京成佐倉駅北口
駅を降りてすぐの所にある「駆けっこの像」西側(左)に向かってスタートです。

ちなみに2つのコース、「裕子コース」と「尚子コース」ですが、まったく別の道を走るわけではなく、「裕子コース」は佐倉駅周辺の住宅街を抜けて時計回りに印旛沼の東側を走る周回コース。
「尚子コース」は「裕子コース」の東半分を半時計回りに走り、地図上H地点付近で折り返すコースになっています。
距離は岩名運動公園を発着とした場合「裕子コース」が約13Km、「尚子コース」は約10Kmです。
今回は前述のように佐倉駅北口を発着として、運動公園には立ち寄らない「なんちゃって裕子コース」をご紹介したいと思います。
運動公園を素通りする分、距離はやや短くなって約12Kmです。
それでも、私の足にはかなりキツいコースなのですが・・・(笑)

スタートしてすぐのT字路(地図上B地点)を左に折れ、京成線踏切の手前(地図上C地点)を右に折れると、しばらくは左手に京成線の線路、右手に住宅街を眺めながらの走行です。

京成線踏切手前を右に折れます。道を曲がる場合は必ず標識があるので、初めてでも迷うことはありません。
左手を走る京成電車

1Km程度走ると、県道の佐倉印西線に当たります。ここが住宅街と田園地帯の切り分けポイントになっていますね。
信号はありませんが、自動車には要注意です。

県道佐倉印西線、自動車に注意しながらそのまま真っすぐ進みます。

県道を超えると、何やら空が急に広くなった気がします。
緑の地面と青い空(天候にもよりますが)のコントラストが鮮やかで、いかにも下総台地らしい風景が広がります。

県道を超えて、右手には広々とした下総の田園風景です。

そしてスタートから約2Km、案内標識に沿って右に折れ、京成線の線路に別れを告げて農道のような砂利道に入ります。
結構大粒の石があったりするので、厚底気味のシューズの方が無難です。

行き止まりの手前で右折を指示する案内板(地図上D地点すぎたあたり)
農道のような砂利道

砂利道は約500M続き、印旛沼に注ぐ鹿島川を左手に見ながら走ります。
砂利道の終点は鹿島川にかかる佐倉橋で、これを左に折れて橋を渡り、さらに折り返すように右に折れ、今度は鹿島川を右手に見ながら印旛沼を目指します。

鹿島川にかかる佐倉橋、橋を渡ったところをすぐに右に曲がります。
佐倉ふるさと広場のオランダ風車

前方に佐倉ふるさと広場のオランダ風車が見えてきました。
この辺りでスタートから約4Km、全行程の1/3ぐらいです。
風車の手前にはひまわり畑があり、道行く人たちの目を楽しませています。

ひまわり畑、写真の撮影は秋も深まる頃ですが、それでもまだ結構花が咲いていますから、夏は見事なものなのでしょうね

コースはふるさと広場の入口を右に折れて、飯野竜神橋を渡り、今度は左に折れて印旛沼の東沿いの印旛沼サイクリングロードに向かいます。

佐倉ふるさと広場入口(地図上E地点)、裕子コースは右折します
広場内のコスモス畑
飯野竜神橋
橋を渡って左折です
印旛沼東岸の一本道(印旛沼サイクリングロード)、コースの中盤に入ってきます(地図上F地点を過ぎたあたり)

サイクリングロードに入ってからは、ずっと単調な一本道、結構なスピードで走り去る自転車には要注意です。
左手には印旛沼が広がっていますが、土手に遮られてよく見えないのは残念ですね。
ただ一か所、土手が切り取られて船の発着場になっているところがあり、満々と水をたたえる沼を見渡せる絶景スポットがあります。
土日のみの営業ですが、沼を一周する観光船があるらしく、その乗降場所になっているようです。

印旛沼観光船の乗り場を示す標識
コース上で唯一、水をたたえる印旛沼を見られるスポットです(地図上F~G地点中間あたり、サンセットヒルズ下桟橋)

そのまま細い一本道をひたすら走り、右カーブを道なりに曲がって全行程の半分あたりで尚子コースと合流する地点です。

尚子コースの折り返しを示す標識(地図上G地点付近)

さらに一本道は続き、ようやく行程後半に突入です。

地図上G~H地点、コース後半に入った一本道

そして行程の2/3に差し掛かったあたり、スタートして約8Kmで右に折れ、サイクリングロードを離れます。

サイクリングロードを離れ、右折を指示する標識

小路を200M程度走り、公道に出たところを左折、ずっと北向きに走ってましたから、ようやく南向きになってゴールに少し近づいた感があり、疲れもやわらぎます。

サイクリングロードを右折後の小路、ようやく南に向けての走行です。
地図上I地点に向かう公道、交通量は多くはありませんが自動車には注意です

そして、行程は再び佐倉印西線に差し掛かり、今度は橋の下をくぐります。

通路の上は県道佐倉印西線です。

ただ、京成線路沿いを走っていたときと違って、いきなり住宅街になることはなく、しばらくはのどかな農村風景が続きます。

農作業の一環なのでしょうか?何かを燃やしていますね
大きな柿の木に実がなっています。晩秋の下総路の風情を感じさせますね

そのまま道なりに走りつづけ、地図上I地点に到着、スタートから10Km弱、最後の右折ポイントになります。
足もかなりヨタッてきましたが、道程の残りは2.5Km弱、もうひと踏ん張りです。

最後の右折ポイントを過ぎ、あとは歩道を真っすぐ走り続ければ京成佐倉駅です。なお標識の12Kmはあくまで岩名運動公園をスタート地点とした場合です。当サイトでご案内しているコース(京成佐倉駅をスタート)では約10Kmです(地図上I地点を過ぎたあたり)

しばらく走ると右手に長嶋茂雄記念岩名球場のスコアボードと照明塔が見えてきます。
裕子コース・尚子コースの本来の発着点である岩名総合運動公園内にあり、高校野球やマリーンズの二軍戦が行われています。
この球場の紹介はまた別の機会にさせていただきます。

郷土の英雄の名を冠した「長嶋茂雄記念岩名球場」のスコアボードと照明塔

そしてゴールまで約2Kmの地点でT字路に当たり、右折すると運動公園なのですが、私は真っすぐ進み、そのまま京成佐倉駅を目指します。

右に進むと岩名総合運動公園です、ただ当サイトで紹介しているコースは真っすぐ進み京成佐倉駅に向かいます(ここも自動車・バスには要注意)

歩道の左手には紅葉に染まった美しい並木が続きますが、上ばかり見ていると危ない所でもあります。
並木の根が歩道下から盛り上がっていて、結構な凸凹状態になっています。
根の力ってのはすごいものですねぇ。
走行距離は10Kmを超え、かなりバテ気味になっていますから、ちょっとした躓きでも転倒の危険アリです。
気を引き締めしっかり路面を見ながら走るべし、ですね。

紅葉に染まる並木が西日を浴びています
歩道のアスファルトを突き破りそうな並木の根、躓き注意です

そしていよいよゴールまで1.5Km、駅が近づいてきて周囲も住宅街に変わっていきます。
結構このコースのイジワル?なところなのですが、ゴール目前にして約1Km弱が登り坂になってしまうんですね(笑)
息をゼェゼェ言わせながら、なだらかな登り坂を駆け上がり、コース唯一の信号を超えていきます。

住宅街の登り坂にあるコース唯一の信号(左右の横断者はボタンを押すスタイルなので、進行方向はめったに赤にはなりません)

坂をようやく登りきると、今度は下り坂、しばらく駆け降りると終点の京成佐倉駅が見えてきました。

最後の下り坂を降りてゴール、京成佐倉駅北口に戻ってきました(地図上J地点)

私は最後の坂を下り切った信号の手前をゴールにしています。
道中約12Km、信号の横断歩道を歩くと「駆けっこの像」が迎えてくれます。
駅前のベンチで一休み、コインロッカーに預けていた荷物(着替え)を取って京成線に乗って帰路につきますが、隣りの臼井駅には「佐倉天然温泉、澄流(すみれ)」なるスーパー銭湯があるので一汗流していかれるのもお勧めです。
臼井駅からバスで10分程度、食事も出来ます。

そしてこの「金メダルジョギングロード裕子コース」、ジョギングというには距離があり、最後のアップダウンもキツい、なかなかの難コース?なのですが、住宅街を抜けて広々とした田園風景が広がり、ひまわり畑や巨大な風車を眺めながらの走行は少し非日常的とでも言いましょうか?ある種の高揚感を感じさせるコースになっていますね。

交通アクセスも良いですし、特に天気のいい日はピクニック気分で風景の変化を楽しみながら、ゆったり走るのがお勧めです。

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