何と何と、超話題の佐々木朗希投手。4球団競合の末、マリーンズが交渉権獲得です。
しかし何とも恐るべきクジ運ですね(笑)
平沢、佐々木千隼、安田、藤原に続き5年連続でドラ1抽選勝ちとは・・・
(佐々木千隼と安田は、はずれ1位の抽選でしたが)
ただ佐々木投手、交渉権球団決定の時はやや浮かない表情でしたね・・・
本人は、東北のイーグルスか育成上手で知られるファイターズあたりを志望していたのかもしれません?
12球団OKと公言していましたから、入団はするとは思いますが・・・
私としては、高校生離れどころか、日本人離れ、いや世界の投手離れした?速球を投げる、おそらく江川卓さん以来(以上かも?)の充分すぎる素質を持つ投手の入団を素直に喜びたい気持ちと、「大丈夫か?」と不安に思う気持ちが両方あります。
大半のマリーンズファンの方々も同じような感覚をお持ちではないでしょうか?
その「大丈夫か?」には二つあって、一つはマリーンズの育成力の問題。
まずは二軍で体力造りから、ということになると思いますが、あれだけ話題になった投手だけに、育成する側もかなりプレッシャーがかかることは想像に難くありません。
甘やかしすぎても、追い込みすぎてもいけませんし、かといってほっぽらかしているわけにもいかないでしょうから、扱いが難しい選手だと思います。
また、彼のイースタンでの登板時には少なくとも数千の観客が押し寄せると思いますが、浦和のグラウンド脇の観戦用ベンチの収容力で対処できるとは、とても思えません。
登板機会が、ある程度収容力のある球場でのゲームに限られるとしたら、貴重な実戦経験の場が少なくなるともいえるわけで、ある意味ハンデといってもいいかもしれません。
もう一つは佐々木投手自身の問題ですが、夏の県予選決勝の登板回避から、U18壮行試合、U18本戦とも1イニングのみで降板。
どことなくひ弱さを感じさせる風貌でもありますし、体力面・精神面のスタミナは不安視されるところだと思います。
よく「心技体」と言われますが、「技」は間違いないとして「心」と「体」がどうか?ですね。
それでも「体」はプロの厳しいトレーニングでいくらでも鍛えることが出来ます。
ただ「心」の方はどうでしょう?
今まで、地元の仲間と和気あいあいと野球をしてきた彼ですから、高校入学と同時に親元から離れて、合宿生活を送りながら厳しい競争を勝ち抜いてきた強豪校の選手達と比べると、メンタル面ではプロ向きとは言えないかもしれません。
ある意味、高校の監督やチームメイトは自分達の甲子園を犠牲にしても彼の身体と将来を守ったわけですから、その彼らのために「自分がおめおめプロで失敗するわけにはいかない」という強い気持ちを持ち続けられるか?がキーになると思ってます。
彼と話したこともないのに、いろいろ上から目線で偉そうなことを書いてしまいました。
正直なところ、あれだけ話題になって、素質充分な投手がマリーンズに入団することなど、これまでなかったので、一ファンとしてうろたえております(笑)
これから厳しい競争の世界が彼を待ち受けていますが、決してへこたれることなく大エースに成長してもらうこと、心から願っております。
そして蛇足のようになって申し訳ないのですが、4位で指名された地元専大松戸の横山投手にも頑張ってほしいですね。
今春の関東大会ベスト4の立役者ですし、サイドハンドからなかなかキレのある球を投げる好投手です。
高校の先輩、ファイターズの上沢投手やホークスの高橋(礼)投手は今や立派な主力投手になってます。
二人と違って地元球団に指名されたわけですから、一層の奮起で近い将来、二人と並ぶようなローテーション投手に成長してもらうことも、あわせて期待したいと思います。