落合博満さんが東芝府中時代のユニフォームに身を包んだ始球式で始まった第90回都市対抗野球大会決勝戦。
見事、千葉市(JFE東日本)は豊田市(トヨタ自動車)を6-4で下し、1972年の創部以来、初の優勝を果たしました!!
それにしても、東京ドームの3階スタンドまでびっしり埋めたJFE社員の方々の津波のような大声援。凄かったですね。
私はNHK-BSでTV観戦でしたが、画面を通してもその迫力は充分伝わってきました。
そして、ナインも大歓声に応えるように、終始トヨタを押し気味の展開。初優勝のプレッシャーも感じさせない素晴らしい戦いぶりでした。
JFE落合監督(たまたま博満さんと同性です。今日は「落合デー」かもしれませんね)は「超攻撃野球」を標榜されているとのことですが、言葉通り、打者達はしっかりボールを引き付け、強いスイングで叩いていました。
また、全員が全力疾走を怠らないので、際どいタイミングの内野安打もかなり稼いでいましたね。
個人的に気になったのは6番の岡田選手(駒沢大から入社した新人だそうです)、2010年に下克上日本一を果たしたマリーンズでクリーンアップを打っていたキム・テギュン選手に体型も打ち方もそっくりです。
今日の彼の2安打はいずれも内野安打でしたが、近い将来、4番を打つ長距離砲になるのではないでしょうか?
一方の投手陣、先発の本田投手は本来145,6Kは出るはずのストレートが、今日は140K台前半、苦しい立ち上がりから先制を許しますが、多彩な変化球中心の投球に切り替えて6回途中まで3失点に凌ぎます。
土屋捕手の好リードも光りました。
本田投手はとにかく投げ方がいいですね。
トヨタ先発の栗林投手のように150K超えのストレートがあるわけではありませんが、腕をコンパクトに、しかし速く振ってくるので打者の体感速度は、アーム式投法の栗林投手より上ではないかと思います。
マリーンズには、ぜひドラフト指名を検討してもらいたいと思ってます。
そして、最後を締めた須田投手、2点差で迎えた9回は三者三振。鬼気迫る圧巻のピッチングでした。
橋戸賞(大会MVP)おめでとうございます。
元プロの橋戸賞は初めてですかね?
彼やトヨタの細山田捕手のように、プロで成功したとは言えなかった選手達が、敗者復活のようにもう一度檜舞台に立てる機会があることは、とても良いことだと思います。
もちろん、都市対抗は労働者の祭典。一般社員並みに社業に励めなどと言うつもりはありませんが、彼らもアマチュア選手の一人として参加しているという意識は大切に持ってほしいと思います。
まぁ、私なんぞに言われなくてもわかっているとは思いますが・・・
しかし今年の千葉球界、春のセンバツでは習志野が準優勝(今日の県大会決勝で八千代松陰を下し、春夏連続甲子園を決めましたね)
JFEは県勢としては、何と1975年の電電関東(千葉市)以来の都市対抗優勝。
アマ組は全国大会で大健闘です!!
あとは問題のプロチームですが・・・(笑)
マリーンズ、今日は4アーチ浴びせてホークスに快勝したようです。
アマ組の活躍を刺激にして、奮起してほしいですね。